藤沢薬品 03年3月期営業利益32.6%増
公開日時 2003/04/27 23:00
藤沢薬品工業は4月25日、03年3月期連結決算を発表した。〔03年3月期〕 〔04年3月期予想〕売上高 3820億7900万円(11.9%増) 4050億円 営業利益 621億4300万円(32.6%増)経常利益 615億300万円(26.4%増) 570億円 当期純利益 286億3500万円(9.5%増) 320億円 海外売上は18.5%増の1784億円となり、海外売上高比率46.7%(2.6ポイント増)に達した。免疫抑制剤「プログラフ」の売上が23.9%増の897億円(うち海外817億円)、アトピー性皮膚炎治療剤「プロトピック」の売上が47.7%増の130億円(同109億円)となった。04年3月期は海外売上1930億円(海外売上高比率47.5%)への拡大を見込む。このほか国内を中心に統合失調症治療剤「セロクエル」(92.2%増の98億円)、入眠剤「マイスリー」(72.4%増の100億円)などの伸びが目立つ。画期性加算が認められ、02年12月に発売した深在性真菌症治療剤「ファンガード」は25億円を売り上げ、04年3月期は67億円を見込む。開発品では、FK960のアルツハイマー型痴呆症での開発を中断、初期臨床開発段階にあるFK960類縁体がFK960を凌駕する可能性があるためで、FK960類縁体の開発に経営資源を集中することにした。配当は期末を8円から10円に修正し、年間18円(前期16円)とする。