日薬 分業率51.1%
公開日時 2003/04/27 23:00
日本薬剤師会は、02年12月の保険薬局の処方せん受け取り率が51.1%になったと、4月25日までにまとめた。秋葉保次副会長は、「(分業元年とされる74年から)30年かけてここまで来た。これまでは追い風だったが、逆風が当たり前になる将来に向け、①どんな調剤でも対応できるような薬剤の品揃え②正しく迅速な調剤③患者に対する十分な説明④副作用や相互作用への気配り――を実践しなければならない」とコメントした。処方せん受け取り率は地域格差が大きく、最も高い秋田(72.9%)は最も低い福井(15.4%)の5倍近い分業率。また、50%を超した都道府県が27ヵ所になり、過半数に達した。同月の保険調剤は、件数3289万57件(前年同月比8.0%増)、処方せん枚数5094万6957枚(3.1%増)、調剤点数313億4004万7000点(8.3%増)。処方せん受け取り率は、医科入院外と歯科の診療実日数に投薬率(それぞれ64.4%、11.7%)を掛けた「投薬対象数」に占める、処方せん枚数の割合で算出した。前年同月の受け取り率は46.8%で、50%を超えた都道府県は20だった。