第一製薬 主力品低調で減収減益
公開日時 2003/04/29 23:00
第一製薬は4月28日、03年3月期連結決算をまとめた。売上高 3220億1100万円(3.2%減)営業利益 526億3600万円(19.5%減)経常利益 536億9400万円(19.8%減)当期純利益 135億6700万円(56.8%減)長期収載品のウエイトが高いという製品構成から、薬価改定の影響(8%)が大きかったことに加え、輸出原末の在庫調整があったタリビッド、緊急安全性情報が出されたパナルジンなどの上位品目が軒並み売上をダウンさせた。利益の大幅減は、サントリーとの新会社設立によるもの。研究開発費も73億円増加した。個別製品の国内売上は、クラビット・タリビッド計が476億円(前期512億円)、パナルジン360億円(同440億円)、オムニパーク356億円(同382億円)。好調だったのは循環系で、サンリズム102億円(同91億円)、アーチスト119億円(同99億円)、コバシル93億円(84億円)。この3品目は今期もトータルで50億円増を見込む。開発品目では、01年暮に申請したニューキノロン剤のグレースビットが審査で時間を要しており、上市予定を03年度から04年度に変更。一方、心機能診断補助剤アデノスキャンは、1年前倒しで03年度に上市可能と判断している。今期業績予想は売上高3250億円、経常利益450億円、当期純利益260億円。