住友製薬 5ヵ年の中期経営計画スタート
公開日時 2003/05/05 23:00
住友製薬はこのほど、今年度から07年度までの中期経営計画をスタートさせた。5年後に国内外で自社事業展開できる企業を目指し、「飛躍のための事業基盤の構築」を進める。到達年度の経営目標は売上高1540億円、純利益140億円。売上目標は02年度決算予想に比べ150億円、約11%の増。新薬上市の端境期にあるため手堅く見積もった。純利益はこの間、活発な研究開発投資を行いながら各年度100億円を確保したい考え。ROE(株主資本利益率)は9.6%から10.2%に高める。MRは770人を900人体制にまで拡充し、研究開発ではゲノム創薬を推進。導出を基本としていた欧米展開は、自社での事業化に路線変更する。戦略と目標を共有化できる企業との包括的なアライアンスも積極的に模索していく。さらに、2010年のイメージとして「売上高2000億円、利益200億円」を掲げ、海外売上比率も現在の約6%から30%への拡大を狙う。米国でフェーズ2にある統合失調症治療薬「SM-13496」が計画通り上市され、大型品に成長することが前提だ。