老人保健法に基づく肝炎ウイルス検診を制度スタートの02年度に実施できなかった市町村は289ヵ所で全体の9.0％に上ることが、厚生労働省の調べで５月１日分かった。同省は未実施市町村に対し、今年度には実施ができるよう、各都道府県を通じ周知徹底をうながした。40歳から70歳までの５歳刻みを対象とした「節目検診」は、１年間に123万2387人が受診。このうちＣ型肝炎ウイルス感染の可能性が極めて高いと判定されたのは1.1％に当たる１万3820人だった。過去に肝機能異常を指摘されたことのある人などを対象とした「節目外検診」は、59万4406人が受診し2.7％に当たる１万5989人が、感染の可能性が疑われた。全国の自治体のうち、215市町村（6.7％）で節目外検診を行っておらず、15市町村（0.5％）で節目検診を行っていなかった。これ以外に、59市町村（1.8％）は、節目検診、節目外検診のいずれも実施していなかった。