帝人 03年3月期医薬医療事業の営業利益4.3%減
公開日時 2003/04/30 23:00
帝人は4月30日、03年3月期決算を発表した。〔03年3月期〕売上高 8904億3300万円(△3.6%)営業利益 352億9800万円(19.7%増)経常利益 220億700万円(23.6%増)純利益 △209億7600万円(─)〔04年3月期予想〕売上高 9000億円 営業利益 380億円 経常利益 250億円 純利益 110億円〔03年3月期・医薬医療事業〕売上高 925億円(△2.2%)営業利益 162億円(△4.3%)〔04年3月期予想〕売上高 950億円 営業利益 136億円 医薬医療事業では、01年8月31日に発売した骨粗鬆症治療薬「ボナロン」が02年度は通期で貢献し、売上が148%増の62億円へと拡大、薬価改定の減収影響を吸収し、営業利益の減少幅も縮小した。2月4日時点では、医薬医療事業の営業利益を150億円と予想していたが、インフルエンザの流行により去痰剤「ムコソルバン」の出荷が増加、162億円と予想を12億円上回った。「ボナロンの売上は3桁に近いところにいきたい」としており、03年度医薬医療事業は増収を見込むが、新薬開発経費増などにより営業利益は減少する見通し。2月4日に発表した中期経営計画では、帝人グループ全体の03年度業績見通しを売上高9400億円、営業利益400億円、純利益70億円としていたが、杏林製薬との医薬医療事業統合が白紙撤回となり修正した。