大正製薬・日産化学工業 米国で慢性動脈閉塞症治療薬の後期フェーズⅡ開始
公開日時 2003/05/07 23:00
大正製薬と日産化学工業は5月7日、共同開発中の慢性動脈閉塞症治療薬「NM─702」(日本の開発コード「NT─702」)の間歇性跛行に対する前期フェーズⅡで有効性を示唆する解析結果が得られたため、後期フェーズⅡに移行したと発表した。間歇性跛行は慢性動脈閉塞症の主要な症状のひとつで、米国の患者は560万人、うち治療を受けている患者は10%に過ぎないという。大正製薬は「ポテンシャルの大きい領域」とみて、「後期フェーズⅡの結果がはっきりすれば、欧米のグローバルメジャーと組んで開発を進めていけたらと考えている」と話している。日本国内ではフェーズⅠが終了した段階で、慢性動脈閉塞症と脊柱間狭窄症の適応でフェーズⅡを検討している。