厚労省 健康食品で閉塞性細気管支炎
公開日時 2003/08/05 23:00
東南アジア原産のアマメシバ(トウダイグサ科)を摂取した鹿児島県内の40代
女性が閉塞性細気管支炎と診断されたことが分かり、厚生労働省は8月5日ま
でに、同様の事例がみられた場合には保健所に連絡するよう関係機関に注意を
呼びかけた。女性は同日午後現在も入院中で酸素マスクが手放せないものの、
症状は落ち着いているという。
問題となったのはアマメシバを加熱殺菌し粉末にした健康食品で、「栄養価が
高い」として販売されている。女性は02年12月から03年4月まで1日約8グラ
ムを摂取。2月下旬ごろから息切れを感じ医療機関を受診したが原因は分から
なかった。転院先の鹿児島大学医学部付属病院で、他に原因が考えられないこ
と、過去に台湾で生鮮アマメシバのジュースをダイエット目的で飲んだ女性に
肺障害が発生する事例が報告されていることから、同食品との因果関係が疑わ
れた。