小児科学会 救急医療対応で「センター」構想
公開日時 2004/07/28 23:00
日本小児科学会の中澤誠理事(東京女子医大教授)は7月28日、ファイザー主
催のプレスセミナーで講演し、小児科救急医療体制充実に向け、「地域小児科
センター」(仮称)を核とする連携モデルを、学会として提案する方針を示し
た。人口30~50万人単位をひとつの地域と設定。センターは1次、2次救急と、
可能なら3次救急を担い、365日24時間体制で救急患者を受け入れる。地域の
小児科医が準夜勤務として出務、深夜勤務はセンターの小児科医が担う。05年
の同学会総会で最終モデルを決定する。
中澤氏はまた、厚生労働科学研究「小児救急医療における患者・家族ニーズの
対応策に関する研究」(班長・衞藤義勝日本小児科学会長)について中間報告。
小児救急医療の受診は日勤帯(午前8~午後6時、17.5%)より、準夜帯(午
後6~11時、60.4%)、深夜帯(午後11から午前8時、22.1%)で多く、大都
市部ほどその傾向の強いことが分かった。