厚労省 冠動脈ステント治療の抗血小板療法で「警告」
公開日時 2004/08/01 23:00
ジョンソン・エンド・ジョンソンが輸入販売する薬剤溶出型冠動脈ステント
「Cypher(サイパー)ステント」について厚生労働省は7月30日、「冠動脈造
影法、PTCA(経皮的冠動脈形成術)、冠動脈用ステント留置術、抗血小板療法
に十分な経験を持ち、所要の講習を受けた医師が使用すること」などの警告を、
添付文書に記載させることを決めた。冠動脈ステント治療に必須の抗血小板療
法で、抗血小板剤「塩酸チクロピジン」の使用が推奨されていることから、警
告では、同剤による重篤な副作用発現のリスクを考慮するよう求めた。
同ステントは、経皮的冠動脈ステント留置術実施の際に、血管内腔確保や再狭
窄抑制のため病変部に挿入留置する医療用具で、今年3月薬事承認された。