万有 「2010年に国内3位入りへ」
公開日時 2005/03/06 23:00
万有製薬は3月4日、昨年3月に100%メルク日本法人化して以来2年目を迎
える現状と今後を発表した。平手晴彦社長は、「2010年に国内3位ぐらい(売
上シェア6~7%)を目指す。メルクが持つ20~30の豊富なパイプラインの中
から今後10年間で約半数の承認を取得するため、従来の3倍の開発スピードを
実現したい」とした。
04年の主要製品の売上げは、ニューロタン708億8800万円(1.5%増)、リポバ
ス471億1400万円(18.7%減)、フォサマック81億8400万円(13.2%増)、シ
ングレア159億3600万円(20.7%増)、レニベース255億5600万円(8.0%減)。
高橋希人研究開発本部長は「プロスカー(前立腺肥大症)、フィナステリド
(男性型脱毛症)、MK-954H(高血圧症)など6製品が審査中、シングレア(
アレルギー性鼻炎・効能追加)がフェーズ3、MK-431(糖尿病)がフェーズ2」
と発表。「特にアンジオテンシン2受容体拮抗薬と高圧利尿剤の合剤であるMK
-954H、MK-431の画期性が大きい」とした。
MR体制について平手社長は「現在の1600人は、心疾患・呼吸器・骨粗しょう症・
ジェネラルの4薬効群を販売するにはやや不足と認識している。新薬上市のプ
ロとしてマーケティング・営業を強化するため、将来的には2000人体制を目指
すが、当面は数よりも質の向上により生産性を上げることでカバーしていく」
と話した。