厚労省 健康食品から未承認医薬品
公開日時 2005/03/07 23:00
厚生労働省は3月7日までに、滋賀県内の業者がコエンザイムQ10(ユビデカ
レノン)を含有するとして製造した健康食品「CoQ10」に、未承認医薬品成分
イデベノンが含有していることが分かったと発表した。イデベノンは脳代謝・
精神症状改善剤として1986年に国内承認されたが、98年の再評価で取り消され
ている。肝機能異常、精神神経症状、消化器症状などの副作用があるとされる。
フランス、イタリアなどでは現在でも承認されている。
コエンザイムQ10は、老化防止効果があるとして健康食品や化粧品などに配合。
国立医薬品食品衛生研究所の分析では、「CoQ10」1錠中30mg含有と表示され
ていたコエンザイムQ10はごくわずかしか検出されず、代わりにイデベノンが2
4mg検出されたという。