中医協・全員懇 欠員補充へ連合、日歯から聴取
公開日時 2005/04/06 23:00
中医協は4月6日、全員懇談会を開き、診療報酬改定をめぐる汚職事件で推薦
委員が欠員状態となっている日本労働組合総連合会(連合)と日本歯科医師会
(日歯)から、再発防止に向けた取り組みを聴取した。このうち、連合は久保
田泰雄副事務局長が、1月14日に「患者本位の医療を確立する連絡会」を結成
したことを報告。日歯は、井堂孝純会長が、3月24日にまとめた、中長期的な
展望である「さらなる改革に向けて」を紹介した。
この日のヒアリングを受け、中医協は早急に欠員委員を補充し、06年度診療報
酬改定に向けた具体的な審議に入る。
連合の同連絡会は、NPO団体などからのメンバー役10人で構成、連合推薦委員
2人のうち、患者代表の推薦が求められている欠員分は、「医療情報の公開・
開示を求める市民の会」の勝村久司事務局長選出を決めている。一方、日歯の
「さらなる改革に向けて」は、(1)新たな執行体制の構築(2)積極的な情
報の開示と国民との良好な関係構築(3)研究(科学的根拠の構築)の充実及
び会員研修の充実(会員の資質向上)――を柱に、政治団体である日本歯科医
師連盟との峻別(しゅんべつ)などを内容としている。