厚労省 SIDSで解剖の必要性などGL
公開日時 2005/04/18 23:00
厚生労働省は4月18日、「乳幼児突然死症候群(SIDS)に関するガイドライン
(GL)」を公表した。「それまでの健康状態、既往歴から死亡が予測できず、
死亡状況調査、解剖検査によってもその原因が同定できない、原則として1歳
未満児に突然死をもたらす症候群」をSIDSと定義。正しい診断のために、(1)
警察への届出と解剖の必要性を家族に十分説明する(2)解剖されたSIDSを対
象に死亡児の病歴、発育、生前の健康状態を聞き取りリスク因子把握に努める
――ことを留意事項として挙げた。
また、SIDSで子を失った家族、とくに母親への精神的サポートや、発症予防の
ために適切な保育環境が重要なことの啓発も、重要と位置づけた。厚生労働科
学研究(子ども家庭総合研究事業)「同GL作成およびその予防と発症率軽減に
関する研究」(主任研究者・坂上正道北里大学名誉教授)の一環として取りま
とめた。