厚労省 麻しん、風しん予防接種「2回」実施へ
公開日時 2005/06/05 23:00
厚生労働省は6月3日、「麻しん、風しん定期予防接種の2回接種導入」「日
本脳炎予防接種の第3期予防接種廃止」を内容とした、予防接種法施行令の一
部改正政令案を公表した。麻しんは子どもから年長者、成人への、風しんは子
どもから妊娠初期の女性への感染を減少させる目的で、現行の「1回接種」か
ら回数を増やす。世界保健機関(WHO)も「2回接種」を勧告している。従来、
麻しん、風しんの予防接種はそれぞれ別に皮下注射していたが、混合ワクチン
が現在認可申請中。
一方、日本脳炎については、小児患者がまれであることや接種による健康被害
が増大していることから、中学生を対象としている「第3期」の接種を廃止し、
3~5歳の第1期、9~10歳の第2期のみとする。今回の改正とは別に、現行
の日本脳炎ワクチンについて重度のADEM(急性散在性脳脊髄炎)との因果関係
を肯定する論拠が示されたとして、厚労省は、積極的勧奨を差し控えるよう勧
告している。
厚労省は改正案に対する一般からの意見を募集。応募方法や改正案の詳細は政
府のパブリックコメント専用サイト
(http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public)で。