衆院選、小泉自民党が圧勝 自公で327議席を獲得
公開日時 2005/09/11 23:00
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第44回衆議院総選挙は9月11日に投票・即日開票された。自民党・公明党の
与党は改選前の246議席を大きく上回る327議席(自民296議席、公明31議席)
を獲得して圧勝した。民主党は177議席から113議席に大きく後退した。投票
率は67.52%で前回選挙に比べて7.66ポイント伸びるなど、国民の高い関心を
窺わせた。
小泉純一郎首相は、同日深夜に出演した番組のなかで、医療制度改革など族
議員の反発が予想される改革について「いつも党内の抵抗は強い。抵抗の強
いなか(改革を)やっていかねばならない」と意欲を示した。
消費税引き上げ問題には「(総裁任期が切れる)来年9月の退陣後に検討す
べき問題」とした。そのうえで「4年間で歳出を10兆円削減した。削減
できるところを見つけていかねばならない。増税ありきの内閣ではない」と
歳出削減による行財政改革を進めていく考えを重ねて強調した。
ただ、社会保障問題は年金改革、医療制度改革といった難題が山積している。
2回連続でマイナス改定となった診療報酬改定を巡る議論に、与党の大勝利
が与える影響は少なくない。
今月下旬から中医協で06年度の診療報酬改定に向けた議論が本格化する。
前回改定で本体部分のマイナス改定を防いだ日本医師会が今回の改定でも
一定の政治力を発揮できるか、小泉自民“圧勝”が与える影響に注目が集まる。