岩崎ファイザー日本法人社長 労働組合との関係改善を強調
公開日時 2006/03/01 23:00
ファイザー日本法人の岩崎博充社長は3月1日に記者会見し、ソーレン・セリ
ンダー前社長の1年での退任を踏まえ「日本赴任後、米本社が掲げたadapting
to Scale(AtS)のコスト削減目標達成という非常に大きなプレッシャーを抱
えていた。しかし、そのプロセス、スピード、コミュニケーションの面で反省
することはあったと思う」と指摘した。
前社長は、昨年新組織導入に伴い300人強の人員削減を打ち出したが、岩崎社
長は「現在新組織導入は中止、人員削減案は撤回した」と説明し、「各部門長
と相談しながら、無駄や問題があれば対応していきたい」との考えを示した。
重点課題として、労働組合との関係改善をあげ、「今回の経営幹部の交代で、
状況はかなり変化した。できるだけ良好な関係を築きたい」と強調。また「信
頼改善に向け業績と人間尊重のバランスが取れた経営を心がけたい」と述べる
とともに、「全社一丸の日本ファイザーを構築し、ノルバスク、リピトールと
いった現有製品の売上を伸ばしつつ、今年発売予定の新製品2品目を成功させ
たい」と語った。