北澤岐阜大名誉教授 緑内障専門医の地域偏在を問題視
公開日時 2006/04/06 23:00
岐阜大学の北澤克明名誉教授(日本緑内障学会前理事長)は4月5日、ファイ
ザー主催のプレスセミナーで講演し、成人の視覚障害の最大の原因となってい
る緑内障の専門医に関して、地域偏在が起きているとの実態を明らかにした。
県別で最も専門医が充足しているのは新潟県で、全眼科医数に対して緑内障学
会員数の割合は50.0%。続く岐阜県は37.0%、山梨県は33.7%であった。逆に
全国で最も少ないのは愛媛県で5.1%にとどまり、トップと大きな開きが生じ
ていることが報告された。
北澤氏は「患者への影響がないとは言えない」と問題視するとともに、ボトム
スリーに入った栃木(5.1%)や茨城(5.5%)など東京近郊の県で少ないなど
の問題も指摘した。東京都は16.5%。