日本バイエル代表 薬価引き下げ・後発品使用促進の克服に自信
公開日時 2006/04/11 23:00
日本バイエル代表のミヒャエル・ポートフ氏は４月11日、日本のバイエルグル
ープの05年業績説明会で、売上高が前期比７％増の2080億円になったと発表し
た。ヘルスケア事業グループは、医療用医薬品事業の貢献が大きく、５％増の
1010億円を達成。内訳を見ると、医療用医薬品４％増、動物用薬品10％増、ダ
イアベティスケア19％増、診断薬９％増といずれも伸びた。一方、農薬関連事
業グループは10％減の380億円、素材科学事業グループは23％増の690億円だっ
た。
医療用医薬品事業では、「プライマリーケア」「血栓止血領域製剤」「オンコ
ロジー」の３事業ユニットの構築を進めており、抗がん剤ネクサバールの販売
に備え、近くオンコロジーユニットを設立する予定だ。
医療用医薬品事業についてポートフ代表は「プライマリーケア事業の収益性の
最大化に注力するとともに、がん領域での基盤確立により、２年に１度の薬価
引き下げや後発品の使用促進などの影響を十分克服できる」と自信を示した。