サノフィ・アベンティス 日本市場で売上倍増へ
公開日時 2006/04/16 23:00
仏サノフィ・アベンティスのジャン・フランソワ・デュエック会長兼最高経営
責任者ら幹部は4月14日記者会見し、日本国内の売上を3~4年で倍増させる
考えを明らかにした。発売を間近に控える抗血小板治療薬プラビックスを軸に、
ワクチン領域へのテコ入れや合弁会社との関係再整理などで計画達成を狙う。
05年の国内売上は9億ユーロ(約1300億円)で、推定ランキングは16位。
デュエック会長は05年の全世界売上高が9.3%伸び、製薬業界の平均を上回る
成長を見せたと説明。現在55品目がフェーズ2、3段階にあることも含め、今
後も持続的な発展が見込めると強調した。相対的に低い地位にある日本市場に
対しては「優先課題のなかのトップレベル」と位置づけ、今年1月に240人を
新規採用するなど体制強化に乗り出している。
「ターニングポイント」と見る期待の新薬プラビックスは、1000人以上の専門
MRを配し、第一製薬とコ・プロモーションする。年内には急性冠症候群の適応
拡大を申請、07~08年の承認を見込む。全世界では05年に59億ドルを売り上げ
ている。