大日本住友 大規模臨床比較試験でガスモチンがセルベックスに有意差
公開日時 2006/04/25 23:00
東北大学病院の本郷道夫総合診療部教授は4月25日、大日本住友製薬のプレス
セミナーで、「胃の痛み」「胃のもたれ」があるものの、内視鏡検査で異常が
なかった患者に対して、消化管運動賦活剤ガスモチンの方が、粘膜防御因子増
強剤セルベックスに比べ、症状の改善度が有意に大きかったと発表した。同教
授を代表幹事とする日本国際消化管運動研究会が実施した医師主導の臨床研究
「JMMS(ジャパン・モサプリド・メガスタディ)」の結果。
JMMSには上腹部消化器症状(胃の痛み、胃のもたれ)がある1042人が登録。内
視鏡検査で異常がなかったのは937人(91%)にのぼり、うち投与前1週間に
症状が続いた618人(70%)をガスモチン(311例)またはセルベックス(307
例)に割り付けた。
同社では「機能性ディスペプシア(がんや潰瘍など明らかな原因は確認できな
いが、胃痛、胃もたれなど上腹部消化器症状が出現する日常診療で珍しくない
疾患)治療での消化管運動賦活剤の位置づけが明らかになった」と評価してい
る。