田辺製薬 後発品事業参入へ
公開日時 2006/05/11 23:00
田辺製薬は5月11日に公表した06年度~2010年度の中期経営計画のなかで、後
発品事業へ参入する方針を打ち出した。今年2月に経営企画部内に検討チーム
を設置した。ただ、販売品目や体制など事業戦略は決定しておらず、中計の売
上目標には組み入れていない。
葉山夏樹社長は会見で「紆余曲折もあるだろうが、将来的に後発品は1兆円市
場まで拡大するだろう。自社開発品に匹敵する良質な後発品を提供したい」と
強調。高い品質と安定供給を武器に「タナベ」ブランドの後発品を提供してい
くとの意気込みをみせた。
同社は原則としてMR1000人体制(エリアマネージャーを含む)を維持していく
方向だが、後発品事業の参入となれば、営業体制を再編成する必要性が出てく
る。
【10年度数値目標】
売上高 2000億円
うちレミケード 500億円
研究開発費 300億円
営業利益 350億円
純利益 220億円
新規開発候補品 12品目以上(5年間)
POC(臨床的有効性証明)
確立済み開発品 5品目以上(5年間)