小野薬品 4品目の開発を中止、今期は減収減益に
公開日時 2006/05/15 23:00
小野薬品工業は5月15日、06年3月期通期決算を発表した。末梢循環障害改善
薬オパルモンが腰部脊柱管狭窄症の適応により売上を伸ばすなど、2.3%の増
収。一方、利益面は、研究開発費が11.2%増の340億円に拡大したことなどが
影響し減少した。
06年3月期第3四半期決算(06年2月6日発表)以降の研究開発面の変更点は、
国内で2品目、海外で2品目が開発中止となった。国内では、ONO-4819・CDの
椎体骨折を対象としたフェーズ2で有効性が確認できなかった。また、オノン
カプセルの慢性閉塞性肺疾患(COPD)への適応拡大もフェーズ2で有効性が確
認できなかった。
一方、海外では、PDE4阻害剤ONO-6126のCOPDのフェーズ2で有効性が得られな
かった。ONO-4127Naのアレルギー性鼻炎のフェーズ1の結果、ヒトでの経口吸
収性が悪かった。
●〔連結業績(前期比)06年度予想〕
売上高 1486億7100万円(2.3%増)1442億円
営業利益 569億3600万円(5.2%減)
経常利益 592億4500万円(4.4%減)563億円
純利益 361億4600万円(8.1%減)351億円
●〔05年度(04年度)06年度予想、億円〕
オパルモン 326(283)342
オノン 265(252)266
キネダック 212(229)176
フオイパン 156(163)142
オノンドライシロップ
94(83)106
カタクロット 73(79)63
プロスタンディン71(77)61
同500 23(25)20
エフオーワイ 19(22)16
同500 52(57)45
エラスポール 55(48)63
オノアクト 4(4)6