富山化学 今期技術料収入92億円に
公開日時 2006/05/15 23:00
富山化学工業は5月15日、06年3月期通期決算を発表した。ニュータイプのキ
ノロン系合成抗菌剤T-3811(ガレノキサシン)に関するアステラス製薬との提
携契約締結(一時金70億円)や、大塚製薬と提携しているニューキノロン系合
成抗菌点眼剤オゼックス点眼液の承認取得などで技術料収入として76億5800万
円を得た。
今期は、技術料収入として、T-3811の導出先の米シェリング・プラウによる米
国での承認取得、T-3811の国内での5月末から6月初旬頃の申請、エーザイと
提携している抗リウマチ薬T-614の承認などを見込み、92億円を計画。
注目されている、トリインフルエンザに有用性が期待されるT-705(非臨床段
階)は、早期開発に向け日米当局と調整中。今期の減益予想は薬価改定の影響
や、研究開発費の増加(05年度63億1600万円→06年度86億円)が要因。
●〔連結業績(前期比)06年度予想〕
売上高 231億2300万円(6.6%減)263億円
営業利益 15億2300万円(41.4%減)
経常利益 8億3500万円(43.1%減)2億円
純利益 4億5300万円(31.6%減)3億円