医薬協 参照価格ベースの新薬価制度発表へ、吉田会長「機は熟した」
公開日時 2006/05/18 23:00
後発品メーカーで組織する医薬工業協議会は5月中にも、後発品の普及に向け
た新しい薬価制度「薬剤給付基準額制度」を公表する方針を固めた。医薬品産
業の振興を目的とした厚生労働省による業界団体ヒアリングが早ければ5月末
にも開催される予定で、医薬協は新制度の考え方を提示する方針。その後会見
を開き、内容を明らかにする。
新制度は99年の薬価制度改革を巡る議論で浮上した「日本型参照価格制度」を
ベースにしているという。吉田逸郎会長(東和薬品社長)は「(処方せん様式
の変更など)後発品の使用促進策が進み、公表する機は熟した。医薬協の提言
として世の中に問いたい」と語った。また、今年2月の青木初夫製薬協会長と
の意見交換を踏まえ、「製薬協が医薬協の新制度に賛同する可能性もある」と
の感触を示した。
医薬協は当初、06年度の薬価制度改革に向けて新制度の提案を模索したが、
「議論の余地があり、時期尚早」として見送った経緯がある。