ノバルティスファーマは従来展開してきたMRの複数担当制をより進化、発展さ
せた「ミラー組織」を導入したことを明らかにした。同社の井上雅博・医薬品
事業本部営業本部長（執行役員）が本誌の取材で語ったもので、ディオバンを
始めプライマリーケア領域の情報提供活動を強化するとともに、08年以降に上
市を控える大型候補品の発売を見据えた体制を整えたという。（詳細は７月１
日発行のMonthlyミクス「営業本部長が語るメーカーの戦略」に掲載）

ミラー組織は、従来展開してきた重点顧客を複数のMRが訪問する方式を進化さ
せたもので、MR同士の担当を１対１の対称として協力関係におくことで、医師
への高い重層アクセス率を可能にするもの。「連携プレーをすることで顧客で
ある医師の満足度向上目指す」という。

同社の成長の源泉となるパイプラインは豊富で、フェーズ３にあるコディオバ
ン（バルサルタンとヒドロクロロチアジドの配合剤＝ARBと利尿剤の配合剤）
のほか、血圧降下剤「SPP100」、２型糖尿病治療薬「LAF237」は、次世代の大
型品として期待がかかる。これらの品目を欧米に遅れることなく、日本で発売
を目指す方針だ。