日医工・田村社長 GE参入企業は当面試行錯誤
公開日時 2006/07/12 23:00
田村友一日医工社長は7月12日の中間決算記者会見で、新薬メーカーの後発品
事業参入について「1~2年は試行錯誤を繰り返す」と予測、「十分(市場で)
戦える」との見方を示した。また、M&Aについては「財務体質が弱いため、(
買収の)対象にならないのではないか」と述べた。
市場構造の変化について田村社長は、準大手や中堅メーカーの展開を注視して
いると説明。田辺製薬を例に「製造品目や販売体制、流通政策など具体的にな
っていないが、動向は気になる」とした。ただ、「直ちに市場を獲得するのは
難しい」とも指摘。参入企業が体制を整える間に、さらに営業基盤を強化する
考えを示した。日医工は次年度(11月期決算)に策定する第4次中期経営計画
で、第3次中計での業績予想を上方修正する方針を示している。
中間決算に関しては、卸ルートの売上増が寄与したとし、特にメディセオ・パ
ルタックとのシナジー効果を強調した。4月からの処方せん様式の変更では、
大手調剤薬局チェーンのデータとして▽後発品への「変更可」署名がある処方
せんは全体の15.2%▽実際に患者が後発品を選択した割合は29.7%―に上った
ことを明らかにした。