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産業医科大・中村教授 フォサマック週1回製剤への切り替え進行を予測

公開日時 2006/09/07 23:00

産業医科大学整形外科の中村利孝教授は9月7日、万有製薬が開いた会見で、
9月15日に薬価収載される国内初の週1回経口投与型の骨粗鬆症治療薬「フォ
サマック錠35mg」の臨床現場における期待について解説した。1日1回製剤
「フォサマック錠5mg」と同等の骨折リスク抑制効果が期待でき、服用困難や
胃腸障害などの理由でビスフォスフォネート(BP)が処方できない患者に対す
る治療の選択肢が広がることを強調。1週間にかかる薬剤費は、1日1回製剤
に比べ約15%低く抑えられることから、BP製剤や他製剤からの切り替えが進む
との見方を示した。

中村教授によると、ある調査でBP(1日1回)が処方されている患者は、薬物
治療を受けている患者全体の55.6%。未処方の理由として、「煩雑さから服用
が困難」が24%、「他剤で十分」が31.5%、「(胃腸障害などの)副作用を懸
念」が23.1%となっている。また、「1年間で投与を中止してしまう患者が半
分もいる」(中村氏)状況で、上部消化管副作用の発症が、1日1回製剤に比
べて半分程度(消化管障害の発生は使用量よりも、使用頻度に依存するため)
であることから、こうしたBPで未治療、途中で中止した患者に対しても処方が
可能との認識を示した。

海外の骨粗鬆症治療薬市場でのフォサマックの市場シェアは約40%(05年)で、
マーケットリーダーの地位を獲得している。うち国内での売上高は約90億円
(05年)だが、週1回製剤(アレンドロネート、帝人ファーマ「ボナロン」の
売上を含む)の売上目標は初年度で27億円、ピーク時の6年後に393億円を目
指す。万有単独での売上目標は非公表。なお、海外でのアレンドロネートの処
方全体のうち、週1回投与製剤が占める割合は96%。

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