旭化成ファーマ 抗血液凝固剤ART-123を申請、海外展開も加速
公開日時 2006/09/07 23:00
旭化成ファーマは9月7日、抗血液凝固剤ART-123(一般名:トロンボモデュ
リンアルファ・遺伝子組換え)の承認申請を行ったと発表した。適応は汎発性
血管内血液凝固症(DIC)で、国内患者数7万人強のうち、造血器悪性腫瘍あ
るいは感染症を基礎疾患とする5割強が対象になる。
海外(米国・カナダ)では、深部静脈血栓症の適応で開発し、フェーズ2aで
良好な結果を得たという。今後ベンチャー・キャピタルとともにアルチザン・
ファーマ(米マサチューセッツ州)を設立し、ART-123を導出することも明ら
かにした。
アルチザンは日本・韓国・台湾・中国を除く全世界で開発・販売権を得た。今
後、敗血症に伴うDICの適応を先行させ、欧米を中心に開発し、深部静脈血栓
症にも広げていく。アルチザンの出資金は約45億円で、旭化成の出資比率は非
開示。