臨床試験の実績とコスト調査 契約症例数に対する達成率は低迷
公開日時 2006/10/24 23:00
ファイザーの島谷克義常務取締役開発渉外担当は10月24日の北里・ハーバード
シンポジウムで「臨床試験の実績とコスト」に関する調査結果を発表した。臨
床試験の契約時に基づき99~01年(プロトコル数18)、02~03年(45)、04~
05年(39)に分け、比較検討した。
04~05年の結果から、ほぼ全試験にCRCが参加していることがわかった。1施
設当たり症例数は12.2人(99~01年7.6人)と増加。契約症例数に対する達成
率は全期間を通じて7割前後で変化していない。
1症例当たり費用は167万円→204万円→172万円と推移した。治験の高コスト
問題が指摘され続けているが、契約したにもかかわらず症例が入らなかった施
設(99~01年4%、02~03年5%、04~05年4%)に対しても費用が支払われ
ており、支払い方法の見直しが解決のひとつのかぎになりそうだ。