第一三共は11月６日、07年３月期中間決算を発表した。売上高は前年同期比7.
5％の増収となった。主力品のARBオルメテック／ベニカーが国内外で順調に推
移したことが寄与し、日米で特許切れを迎えたメバロチンの減収分をカバー。
米国子会社の決算期変更で１～９月までの９ヵ月の業績（売上高315億円）が
含まれているほか、子会社化したOTC薬会社ゼファーマの売上(約101億円)を計
上。非医薬品事業売却による減収分を吸収した。

しかし、通期予想は売上高が前期比微減収を見込むほか、利益面もそれぞれ２
桁減益となる見通し。オルメテックの増収分でメバロチンの減収分はカバーで
きる模様だが、今年４月の薬価のマイナス改定や非医薬品事業の売却に伴う減
収、OTC子会社の完全統合の経費などが利益面に響く見込みだ。


●〔連結業績（前年同期比）通期予想（前回予想）前期実績〕
売上高　4858億4200万円（7.5％増）9180億円（8750億円）9259億1800万円
営業利益783億5300万円（2.5％減）
経常利益882億800万円（6.7％増）1400億円（1270億円）1597億1400万円
純利益　668億8600万円（35.3％増）630億円（550億円）876億9200万円

●〔中間実績（前年同期）通期予想（前回予想）、億円〕

（国内）
メバロチン　348（385）672（672）
パナルジン　132（147）233（197）
アーチスト　96（91）195（188）
サンリズム　59（60）118（113）
エースコール41（48）80（73）
オルメテック194（100）436（379）
コバシル　　35（45）68（71）
ハンプ　　　42（39）95（92）
カルブロック41（30）91（92）
リバロ　　　24（20）57（56）
ファスティック27（27）54（57）
クラビット　210（236）470（476）
カルベニン　27（34）50（64）
バナン　　　19（20）43（42）
トポテシン　26（25）52（55.5）
ジルテック　51（56）117（112.5）
ロキソニン　151（143）306（285）
モービック　54（54）110（111）
ミルタックス29（31）55（55）
オムニパーク164（180）306（296）
クレメジン　60（66）124（124）
ザンタック　32（39）61（66）
オムニスキャン27（28）52（51）
エボザック　７（７）14（14.5）　　

（輸出）
プラバスタチン　　148（386）221（210）
レボフロキサシン　164（149）313（308）

（海外）
ベニカー（DSI）　　533（228）894（879）
ウェルコール（同）131（74）217（207）
フロキシンオティック45（45）78（78）
（同）
エボザック（同）　13（12）27（27）
ヴェノファー（LPI）206（103）337（290）
オルメテック（DSE）101（72）225（206）
メバロチン（同）　33（24） 58（52）