塩野義製薬 循環器・脂質代謝領域の販促体制強化へ
公開日時 2006/11/30 23:00
塩野義製薬は、循環器・脂質代謝領域での販促体制強化に乗り出した。10月の
国際高血圧学会（ISH）で発表された「JATOS」のエビデンス普及活動を展開す
るため、新たに準専任MR部隊150人を配置した。現在のMR数は1350人で、これ
までは循環器の専任MRが12人いただけだった。(マンスリーミクス12月号に詳
細)
JATOSは国内で初めて高齢者高血圧の収縮期血圧の至適レベルを推測するため
に計画された大規模臨床試験。同社では「大型化が期待される高脂血症治療薬
クレストールとランデルを製品の核にして、循環器・脂質代謝領域で売上が伸
ばせるかがポイントになる。同領域でプレゼンスを築いていきたい」としてい
る。
新中期経営計画では「循環器・脂質代謝領域」「疼痛」「抗菌」の３領域を経
営の柱に位置づけることを打ち出しており、JATOSで得られたエビデンスの浸
透を図り、循環器・脂質代謝領域のMR活動を強化する計画だ。