厚労省・05年医療施設調査 分娩実施の産婦人科・産科「半数」以下
公開日時 2006/11/30 23:00
産婦人科・産科を標榜しながら、実際に分娩を行っている医療施設が半数に満
たないことが11月30日、厚生労働省の05年医療施設調査・病院報告でわかった。
一般病院は81.7%で分娩を実施しているが、一般診療所の実施率は36.8%と過
去最低。診療所が不妊治療などにシフトしたことで、出産ができない医療施設
が増加している現状が浮き彫りとなった。
05年9月の分娩実施状況をみると、産婦人科・産科5997施設のなかで分娩を実
施した施設は2953施設で、実施率は48.9%だった。前回調査の04年に比べて
2.8ポイント低下した。特に一般診療所は実施率が低く、4381施設中、分娩を行
ったのは1612施設、36.8%にとどまった。