厚労省 アセトアミノフェン、企業に小児適応拡大申請を要請へ
公開日時 2006/12/12 23:00
厚生労働省は12月12日、国内の医療現場で小児に適応外使用されている解熱剤ア
セトアミノフェンについて、保険上も小児向けの解熱鎮痛剤として使えるよう、
製造販売承認を持つ全企業に対して適応拡大申請(一変申請)を要請する方針を
固めた。国内外のエビデンスが十分に集まっており、企業に臨床試験は課さない。
同日開かれた小児薬物療法検討会議で決定した。同会議は現在、8品目の小児適
応拡大を検討中だが、企業に対する申請要請を決めたのはアセトアミノフェンが
初めて。
また、この日の検討会議は、不整脈治療薬「酢酸フレカイニド」について、企業
側に小児の頻脈性不整脈に関する適応拡大申請を要請するか検討したが、国内外
の文献による臨床データだけでは不十分と判断。新たに使用実態調査を行った後、
再び検討する予定だ。