厚労省経済課・近澤課長補佐 チェーン調剤薬局に妥結率改善促す
公開日時 2006/12/13 23:00
厚生労働省医政局経済課の近澤和彦課長補佐は12月13日、日本保険薬局協会が
主催したセミナーで講演。医薬品の薬価調査で弊害となっている未妥結・仮納
入問題について、今年7月の取引高ベースの価格妥結状況で、チェーン調剤薬
局の妥結率がわずか8.5%にとどまったことに触れ、同協会を組織するチェー
ン調剤薬局関係者に改善するよう呼びかけた。
厚労省が今年10月25日に発表した医療機関や薬局の価格妥結状況(06年7月)
は、病院が30.7%、診療所が73.9%だったのに対して、チェーン調剤薬局(20
店舗以上)は8.5%と著しく低かった。47.4%だった個人薬局と比べても大き
な開きがある。購買力が強いチェーン調剤薬局の妥結率の低さが際立った結果
だ。近澤課長補佐は「薬価差ビジネスは終わったと言いたい」と、未妥結・仮
納入の改善に向けた関係者の努力を促した。