ノバルティスOTC事業部 国内で自社販売開始、トップ10入りに意欲
公開日時 2007/01/15 23:00
ノバルティスファーマは、今月から国内でOTCの自社販売をスタートする。1
月15日に開いた会見で「5年以内にグローバルブランドを積極投入し、国内OT
C市場でトップ10に食い込む」と強調した。OTC事業部の人員を07年中に100人
近くに拡大する計画。
菊池加奈子OTC事業部長兼マーケティング部長は、国内OTC市場が転換期にある
と説明。高齢化社会が進展し、医療費抑制策としてセルフメディケーションの
重要性が増すとともに、薬事法の改正でOTCの正確な情報提供がこれまで以上
に求められるようになると指摘。海外市場での強固な情報提供のインフラの強
みを生かせるとした。
自販第一弾は、昨年末の契約終了まで第一三共ヘルスケアが販売を担当した水
虫・たむし治療薬「ラミシールATシリーズ」。同ヘルスケアとの共同開発から
ノバルティス単独開発に移行した禁煙補助薬「ニコチネルTTS」のスイッチOTC
が続く。
05年度の国内OTC市場規模(店頭売上ベース)は1兆1455億円。トップ10入り
には、最低でも300億円規模の売上が必要になると見られる。
当面は単独での成長を目指し、M&Aは視野に入れていない。海外OTC市場でのノ
バルティスのシェアは5位と高く、05年には市場全体を上回る2桁成長を達成
した。