薬食審医薬品第一部会 シェリング・プラウのゼチアが通過
公開日時 2007/01/31 23:00
厚生労働省の薬事食品衛生審議会医薬品第一部会は1月31日、シェリング・プ
ラウの高脂血症治療剤ゼチア(新有効成分)や、味の素/武田薬品工業の骨粗
鬆症治療剤(ビスフォスフォネート製剤)アクトネル/ベネット(新剤型およ
び新用量)の週1回製剤などの承認を了承した。
ゼチアは小腸でのコレステロールの吸収を阻害する新作用機序。スタチン系と
の併用も可能。米シェリング・プラウとメルクのジョイントベンチャーによる
06年の全世界売上は前年比38%増の19億2500万ドル、うち米国は36%増の14億
7200万ドルに達した。
ビスフォスフォネートの週1回製剤は、昨年9月に発売された万有製薬/帝人
ファーマのフォサマック/ボナロンに続く。
このほか大塚製薬の緑内障、高眼圧症治療薬ミケラン点眼液の1日1回製剤で
ある同LA点眼液(新剤型)、ゼリア新薬工業の大腸内視鏡検査前に腸管内容物
を排除するビジクリア(新医療用配合剤)、ジェンザイム・ジャパンの希少疾
病用医薬品であるポンペ病治療薬マイオザイム(新有効成分)の承認を了承し
た。
マイオザイムは未承認薬使用問題検討会議で取り上げられ、国内治験は行わず、
日本人データを含む欧米データで申請を認めた。承認条件として市販後全例調
査が課せられる。
また、ファイザーのバイアグラの肺動脈性肺高血圧症の適応について希少疾病
用医薬品に指定することを了承した。