武田薬品 新研究所、神奈川県の助成制度に申請
公開日時 2007/01/31 23:00
武田薬品工業の長谷川閑史社長は1月31日、神奈川県庁の記者クラブで開いた
松沢成文知事との共同会見で、同県の企業誘致や既存企業の再投資の促進策
「インベスト神奈川」の「施設整備等助成制度」に、新研究所の事業計画の認
定申請を行ったことを発表した。申請が認められれば、研究所への投資額700
億円以上のうち、最大で80億円が同県から助成される見込み。
同社が神奈川県藤沢市(旧湘南工場跡地)に建設を予定している新研究所はグ
ローバル研究体制の中で中核的な役割を担う。海外研究拠点の武田サンディエ
ゴとの連携を強化し、「24時間都市型研究所」を目指すとした。
新研究所は大阪市十三地区の「創薬」とつくば市の「基礎(探索)・新技術研
究」といった分散している創薬研究機能を統合・再編成することで、国内研究
拠点の一元化を図るのが狙い。最先端の技術、優秀な研究者を国内外から獲得
し、効率性の高い薬剤の研究を進める計画。生活習慣病、がん・泌尿器疾患、
中枢神経、消化器の重点4領域に集中して研究に取り組む。2010年の稼動を予
定し、研究者は1000人を超える予定。