厚労省 新薬審査手数料大幅アップ、審査官倍増で
公開日時 2007/02/18 23:00
厚生労働省は2月15日、新薬の承認審査手数料を現行の2倍以上にするなど、
審査や治験相談料金の改定案に関する意見募集を開始した。期間は3月17日ま
でで、4月1日から施行予定。医薬品医療機器総合機構の新薬審査および治験
相談人員を09年度までの3年間で230~240人程度増員するのが主な目的で、今
後5年程度で開発~承認までの期間を欧米並みに短縮する方針を示した。
有効成分や投与経路、配合割合が異なる新薬は現在の984万1500円を2378万810
0円に、効能効果や用法用量が異なる新薬では469万9000円を1135万3100円に引
き上げる。オーファンドラッグ、後発品、一般用医薬品も引き上げ対象。治験
相談手数料もほぼ倍額を提示している。
承認審査人員は米国が2200人と突出。日本は197人と米国の10分の1以下で、
英693人、仏942人に比べても少ない。昨年末、内閣府の総合科学技術会議が審
査官を3年で倍増するよう提言していた。