厚労省 再生医療の体制整備を促進
公開日時 2007/03/04 23:00
厚生労働省は3月2日、再生医療の体制整備に関して、自家細胞・組織利用製
品の「安全性等評価基準の策定」および「製造・品質管理に関する規則の整備」
を今夏をめどに具体化する方針を示した。また、医薬品・医療機器総合機構に
よるきめ細かい相談業務の実施、治験実施手続きの合理化を年度内に実現する。
「有効で安全な医薬品を迅速に提供するための検討会」で説明した。
この日の検討会では、治験における新たな評価指標としてのバイオマーカーや、
再生医療について専門家からヒアリングを行った。膨大な時間と費用が必要な
トキシコゲノミクス(遺伝子レベルでの毒性予測)に産学官共同で取り組むべ
きとの意見が示されたほか、再生医療をめぐっては「自家移植でも医薬品と同
等の安全性で行われるべき」などの議論があった。7月に報告書をまとめる。