中外製薬の1―3月期 純利益28%増、タミフル通常販売は51%減
公開日時 2007/04/23 23:00
中外製薬は4月23日、07年1―3月決算を発表した。特許権等収入(50億円)
を今回から他社同様に売上高に計上した結果、17.9%の増収(変更しなかった
場合は11.5%増収)。
抗インフルエンザウイルス薬タミフルの売上は238億円(前年同期154億円)で、
内訳は通常49億円(99億円)、行政備蓄等189億円(54億円)。インフルエン
ザの流行は例年と同規模だったものの、通常売上が前年同期を50億円下回った
理由について「厚生労働省による指導(10代への原則使用禁止)や副作用報道
などがあり、明らかに処方が控えられた」とコメントした。
C型慢性肝炎治療薬ペガシスの落ち込み(前年同期比40%減)は「競合品の影
響」が理由で、3月に発売したコペガスとの併用で巻き返しを図る。
〔連結業績(前年同期比)〕
売上高 910億7400万円(17.9%増)
営業利益203億6300万円(44.9%増)
経常利益211億8100万円(31.5%増)
純利益 132億8100万円(27.8%増)