ヤクルト医薬品事業 10年度330億円へ、エルプラット適応拡大が寄与
公開日時 2007/06/13 23:00
ヤクルト本社は6月13日の医薬品事業説明会で、大腸がん治療薬エルプラットの
拡大により2010年度に売上330億円を計画していることを
明らかにした。今年度は、7月にワイスの活性型葉酸製剤アイソボリン(一般名:
レボホリナート)の後発品を発売予定。売上目標は初年度3億円、ピーク時に同
成分売上全体の10%。また、エルプラットは年末までに大腸がんでの術後補助化
学療法の適応拡大を申請予定。同適応で将来年間40~50億円の売上を予想する。
他の抗がん剤と併用する中外製薬の大腸がん治療薬(抗体医薬)アバスチンの登
場は、エルプラットにとってプラス要因。ただ「患者数が増加するわけではなく、
使用が格段に増えるわけではない」との見通しを示した。
カンプトとエルプラットに続き、パイプラインにはあすか製薬から導入したソブ
リドチン、イリノテカンリポソームなどの抗がん剤があり、がん領域に特化して
15~16年度には500億円を目指す。06年度実績は257億円、07年度予想は270億円。