厚労省など3省 医学部定員、最大285人増員へ
公開日時 2007/09/02 23:00
厚生労働省と文部科学省、総務省の3省による「地域医療に関する関係省庁連
絡会議」は8月30日、医学部定員の増員や緊急医師派遣などを盛り込んだ「緊
急医師確保対策に関する取り組みについて」をまとめた。
医学部定員については、来年度から新たに全国で最大285人の増員を図る。厚
労省によると、現在の全医学部定員の5%程度にあたる。そのうち245人は、4
7都道府県を対象にし、とくに医師不足が深刻な北海道で15人、その他46都府
県では5人を上限とする。最長9年間継続する。これとは別に従来から医学部
の定員が少ない和歌山県立医科大学と横浜市立大学は各20人まで増員する。
政府・与党で決定した緊急医師派遣システムについては、すでに北海道や岩手
県など5都道府県6施設に第一弾として派遣が決定しており、今後も必要に応
じて対応する。そのほか確保対策には、病院勤務医の過重労働を解消するため
の勤務環境の整備や女性医師の働きやすい環境整備などを盛り込んだ。