富山化学 業績予想を大幅下方修正、富士傘下入りで導出方針見直し
公開日時 2008/03/25 23:00
富山化学工業は3月25日、08年3月期業績予想を大幅に下方修正した。富山化
学は当初、今期の技術料収入として157億5000万円を予定していたが、約60億
円とどかなかった。富士フイルムとの資本業務提携を踏まえ、T-705(インフ
ルエンザ)及びT-817(アルツハイマー病)の導出方針を検討し、今期中の契
約締結を見送ったため。親会社(3月26日付)となる富士フイルムは、海外で
の自社販売網構築を視野に入れており、「T-705は導出しないわけではないが、
条件面など見直しながら進めていく。T-817(米フェーズ1段階)は自社で米
フェーズ2を実施できる準備を行っている」(富山化学広報)としている。
今期に予定していたT-5224(関節リウマチ)の導出(ロシュ)、T-3811(キノ
ロン)の国内承認(アステラス製薬からの収入)は実現し、2年連続赤字はま
ぬがれた。
〔連結業績予想(前回予想)07年3月期実績〕
売上高 259億円(321億円)167億3200万円
営業利益 13億円(62億円)△57億9700万円
経常利益 7億円(55億円)△65億5700万円
純利益 6億円(55億円)△87億6500万円