旭化成・蛭田社長 年内に2品目を上市へ、MRも100人増員
公開日時 2008/04/07 23:00
旭化成の蛭田史郎社長は4月4日、中期経営計画の説明会で医薬品事業の事業
展望について説明。年内に抗血液凝固剤リコモジュリン(一般名:トロンボジ
ュリン)や帯状疱疹治療薬ファムビル(ファムシクロビル)上市に伴い、MRを
100人前後増員する考えを明らかにした。現在のMR数は590人。
蛭田社長は会見で、「12年までは順調にパイプラインはつながった」と開発品
が充実してきたことを評価。今後は導入をM&Aの一種として、現在展開する「
整形外科」「神経」「泌尿器」領域に限定せずに、パイプラインの充実を図る
ことも明らかにした。ただし、大手製薬企業が参入するがんや糖尿病について
は行わないという。
また、医療機器事業に関しては、医薬事業を展開する旭化成ファーマの100%
子会社だった旭化成メディカルと旭化成クラレメディカルの2社が持ち株会社
の傘下となり、旭化成ファーマと並列の組織に再編した。血液浄化治療事業の
拡大や海外の販売体制を強化するのが狙い。蛭田社長は「医療機器は9割を輸
入が占める。国産化を図っていきたい」と意欲も見せた。