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大日本住友・多田社長 アムロジン後発品、影響は「想定しづらい」

公開日時 2008/08/05 23:00

大日本住友製薬の多田正世社長は8月3日の記者懇談会で会見し、09年3月期
第1四半期決算や新薬開発の進捗状況などについて説明した。決算はCa拮抗薬
アムロジンなど戦略4製品が堅調に推移し、売上高は7.4%増の701億円となっ
た。最主力品のアムロジンの売上は8.2%増の164億円だったが、7月の後発品
の参入による影響については「数字の面では影響がどのくらいあるのか想定し
づらい。あと2ヵ月くらい経てば、明確になるのではないか」と述べるにとど
まった。

アムロジンはOD錠への切り替え率が48%で、多田社長はOD錠の浸透による後発
品に対する防衛策を強調。一方、4月に発売した統合失調症治療薬ロナセン、
7月に市場投入した降圧剤(ARB)アバプロに関しては、順調な滑り出しとな
ったと述べた。アバプロの発売で「MRの士気が大いに上がっている」とも述べ、
循環器領域の専門性向上による情報提供力を強化する方針を示した。

海外戦略品と位置づける統合失調治療薬ルラシドンについて、アジア地域では
日本(4月)、台湾(6月)、韓国(7月)でフェーズ3の治験届を提出。欧
米ではグローバル試験(PEARL)として、▽プラセボ対照フェーズ3(PEARL1)
▽プラセボおよび実薬(オランザピン)との比較試験(フェーズ3、PEARL2)
▽長期安全性投与試験(リスペリドンとの比較、PEARL Safety)――の3試験
を実施中とした。また、製品の最大化に向け、双極性障害(フェーズ3)や認
知機能障害での適応拡大を目指している。

一方、国内では糖尿病治療剤SMP-862(メトホルミン)、肝細胞がん治療剤SM-
11355(ミリプラチン)など6品目を申請中。多田社長は今後の方針として、
「糖尿病をコア領域にしたい」と同領域の重点化に意欲を示した。同領域には
後期開発品として、SMP-508(レパグリニド、国内フェーズ3)、AS-3201(ラ
ニレスタット、国内フェーズ2)が控えるほか、海外で3品目のフェーズ1を
進めている。

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