小野薬品 営業利益23.9%減、通期予想を下方修正
公開日時 2008/08/05 23:00
小野薬品工業は8月5日、09年3月期第1四半期決算を発表した。後発品使用
促進策が進展するなか、キネダックの売上拡大が思うように進まなかったほか、
オノンカプセル及び同ドライシロップが競争激化により想定を上回るマイナス
影響が出たという。第1四半期業績が予想以上に悪かったこと、後発品使用促
進策のさらなる浸透、企業間競争の激化などを踏まえ、中間・通期予想を下方
修正した。
うつ病・不安障害を予定効能としたONO-2333Ms(米:フェーズ2、日:フェー
ズ1)は、うつ病を対象とした米P2で期待した有効性を確認できず、国内外で
開発を中止。これに伴い通期の研究開発費予想は当初の416億円から396億円に
修正した。
〔連結業績(前年同期比)通期予想(前期実績比)前回予想〕
売上高 356億5900万円(6.9%減)1344億円(7.9%減)1430億円
営業利益 124億3900万円(23.9%減)396億円(24.3%減)461億円
経常利益 137億1300万円(21.1%減)426億円(22.7%減)491億円
純利益 87億2100万円(16.9%減)284億円 (19.0%減)321億円
〔4―6月(前年同期比%)通期予想(前回予想)、億円〕
オパルモン 98(2.9)393(393)
オノン 62(-14.1)209(256)
同ドライシロップ 22(-24.8)81(100)
キネダック 43(-7.8)160(166)
エラスポール 13(-4.6)57(57)
オノアクト 6(42.0)32(30)
ステーブラ 3(33.5)24(24)