卸連・経営アンケート 07年度粗利率8%台確保、営業利益率も維持
公開日時 2008/08/11 23:00
日本医薬品卸業連合会が8月11日に発表した「卸経営に関するアンケート」に
よると、07年度の売上総利益率(粗利率)は0.2ポイント減の8.05%、営業利
益率は横ばいの1.13%となり、前年と同水準を確保したと発表した。売上総利
益率は0.2ポイント減となったが2年連続で8%台を維持。営業利益率も売上
総利益率が減少するなか、販売費及び一般管理費率(販管費率)の減少でカバ
ーした。販管費率は0.91ポイント減の6.93%と調査以来初の6%台に突入した。
アンケートは、直近の決算(07年9月期~08年6月期)を対象にし、卸連会員
企業115社に送付、69社から回答を得た(有効回答は60%)。売上高伸び率は、
2.62ポイント増の3.87%で、市場伸び率(3.31%)を上回った。販管費率は、
03年に初めて7%台に突入し、5年で6%台に突入したことになる。今後もロ
ジスティクスの再構築や受発注の自動化などの対策を進めるなど、さらなる削
減努力が必要としている。
一方、今年4月からの流通改善の取り組みで注目の妥結率については「数字的
には上がっていない」としながらも、交渉に入ったケースは増えているため真
剣に取り組んでいると強調。9月には妥結率が向上するのではないかとの見方
を示した。