官民対話 業界側「イノベーションの方向性」、政府で位置づけを
公開日時 2008/08/26 23:00
省庁横断的な産官学の対話を行う「画期的創薬等のための官民対話」は8月26
日、舛添要一厚生労働大臣、野田聖子科学技術政策担当大臣、鈴木恒夫文部科
学大臣、二階俊博経済産業大臣の同席のもと開催され、業界側と意見交換を行
った。終了後会見した木下賢志・医政局経済課長によると、メーカー側からは
イノベーションの評価やドラッグラグ、治験のコストなどについて要望が出さ
れたと説明した。
具体的には、業界側はイノベーションの評価について、「イノベーションを評
価する方向性について政府の基本方針や骨太の方針などに位置づけて欲しい」
と要望。とくに、「新薬価制度はイノベーションの評価として特許期間中の価
格の維持など提案しているが、その実現が最重要課題」とした。
また、ドラッグラグについては、取り組みについて評価した上で国際共同治験
のさらなる充実に加え、「海外で承認された薬剤は使用実態や薬剤の特性を見
た上で審査基準をできるだけ緩和してほしい」とした。治験も質や時間の改善
は評価、さらに「コストを改善してほしい」としている。