独バイエル リバロキサバンのACS適応フェーズ3開始前倒し
公開日時 2008/09/08 23:00
バイエル薬品は8日、独バイエルヘルスケアとジョンソン・エンド・ジョンソ
ンPRD社が心筋梗塞などの急性冠症候群(ACS)の治療薬として共同開発してい
る経口の第Xa因子阻害型抗凝固薬リバロキサバン(製品名:ザレルト)につい
て、フェーズ3開始が当初の09年後半よりも早める方向で計画していると発表
した。欧米などで行っている(日本含まず)フェーズ2データが早期に入手で
きることになったため。
そのデータは、ACS二次予防のための3500人が参加した用量設定試験(ATLAS A
CS TIMI 46trial)。1日の総投与量5mg~20mgまでを1日1回または2回を
6ヵ月間行ったもので、11月10日に、米国心臓協会年次総会で結果が発表され
る。
同剤は、静脈血栓塞栓症(VTE)予防薬としては7月に欧州医薬品審査庁(EME
A)の医薬品委員会(CHMP)から承認勧告を取得。米FDAには同月に承認申請し
た。日本では、心房細動に伴う脳卒中予防の治療薬としてフェーズ3。